2008年6月17日 (火)

岩手・宮城内陸地震

今回の地震で被災された方には、心からお見舞い申し上げます。

私も、阪神・淡路大震災を経験しておりますので、関係者の方々の苦労を思うと心が痛みます。

ところで、国土地理院の発表をみますと、電子基準点のデータは震源地に向かって最大28cmほど、水沢市でも9cmほど移動してます。

すなわち、この地震の影響範囲では、土地が小さくなったということです。

表示登記の世界では大変なことになります。

たしかに、阪神・淡路の場合でもそれなりの通達が出まして、たしか

「局所的な移動は筆界はそのまま」「大規模な移動は筆界は移動したことにする」

とのことだったと思います。

この判断は実務的には非常に難しいことになりまして、最終的にはなんとなくけりがついたというような感じでしょうか・・・

でも、今回はそういうわけにもいかないところがありまして・・・

土地の境界を公共座標で表すわけですから、移動量が数字的にでてしまうことになります。

震災前公共座標と震災後公共座標ができてしまうことになりますね。

法務局の地図情報システムでは対応できるのですかね?

だれのための?

何のための?

公共座標か?

よく考えてもらいたいと思います。

6月 17, 2008 測量登記 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月21日 (水)

FKP検証

先日 FKPの検証測量を行いました。

以前、基準点を観測した際に単点観測で10cm以上の差異があったことを受けてもう一度色々な場所で検証してみようとの趣旨です。

結論から言うと「三角点」「街区三角点」とも較差20㎜(ミリ)に収まってました。

前回、基準点データーとずれが生じていたのは「データーの古さ」にあったのではないかと推測されます。

測地成果2000のデーターであったので単純比較を行ったのですが・・・

三角点の成果・点の記を検証すると「平成17年 改測」となっていました。

つまり、平成17年に街区基準点測量に先立ち、三角点を改測、それに基づき街区三角点・街区多角点を測量しているようです。

そのデーターとFKP観測データーはまず一致するとの結論になりました。

それ以前のデーターでは「ずれ」が生じるだろうと思います。

一安心です。

しかし、同じ三角点を与点として使用した場合、平成16年の成果も「公共測量」としては何の瑕疵もない成果、平成18年の成果も、もちろんOKです。

ここらあたり、登記の世界ではどう考えるのかしら?

それぞれを地図管理システムにのせるのには無理がありますよね。

やっぱり「公共座標での筆界点の管理」はイメージが湧きません。

どなたか地積測量図を公共座標で表現することにどんなメリットがあるのか御教授ください。

お願いします。

5月 21, 2008 測量登記 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年4月22日 (火)

厳密網の掟

以前に「街区節点」「街区補助点」がなくなると厳密網でしか基準点平均計算が行えなくなると書きましたが・・・・

昨夜は結構悩みました。

公共座標での測量でしたので、4級基準点測量に準拠した測量を行い、厳密網で解く形となりました。

しかし、ソフトウェアがうまく走りません。

最終的には標高の設定の問題でしたが、ソフトウェアの癖みたいなもので、とにかく座標値に標高が入ってないと走らない設定でした。

プログラム自体は平均標高で高度補正を行い、平面距離を算出してから、多角計算を行うので既知点の標高は関係ないはずですが・・・

ここでひっかかっておりました。

色々トライしてみましたが、標高を0.00としても結果は変わりませんでした。

こういう癖に引っかかることって結構多いと思います。

厳密網のプログラムは、元々3級以上の計算を念頭に置いて作成されてますから、最初に高低網を解いて・・・・

というのが基本です。

近未来に、純粋に調査士業務で厳密網を組まなければならない状態になったら・・・

と考えると恐ろしい気がします。

元々調査士に標高の概念はあまり無いと思いますので混乱しそうですね・・・

ちなみに、今回の現場は標高が300mぐらいありましたので、測距60mで「高度補正」が-6mm程度、「縮尺補正」の-4mmとあわせると-1cmの補正となります。

測量上の決まりといえばそれまでですが・・・

4月 22, 2008 不動産 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 1日 (火)

4月1日は表示登記の日

そうなのです。うそじゃありませんよ。

4月1日は表示登記の日です。と言いながら実は知りませんでした。

昭和35年4月1日に不動産登記法が改正になり、表示登記という概念ができた日だからそうです。

ということでもう一度昨今の表示登記について整理してみます。

① 街区基準点の設置により、公共基準点からの測量を基本としなければいけない地域が誕生。

② 公共座標は調査士の概念をよりも広い地域を前提とした平面直角座標で構成されているため、縮尺計数の考え方を取り入れざるを得ないことから、基準点平均計算を行わざるを得ない。

③ そのためには、公共測量作業規定に従った測量を行わなければならない。

④ 以上により設置した「登記のための基準点」を再利用しようとすれば「登記基準点」として認証をうけなければならず、登記基準点作業規定の策定の方向へと向かっている。

ここで2つの疑問。

1. 一般的に行われている公共測量の基準点は検定・認証を受けているのか?

(あまり受けていないと思われる。なぜなら、計画機関があまり好んでないから。)

2. 法務省は「地盤変動」の問題を考慮しているのか?

(考慮していないと思われる。三角点が改測された後の扱いについて法務省の考え方がコメントされていない。)

1.については大人の事情によりあまり言及しません。

2.については経年的な変化もありますが、地震の際の局所的なひずみの解放の問題もあります。

現在、どこかの都市で大規模地震があったとします。

地理院は早速三角点の改測へとりかかり、近傍の三角点の成果の公表を取りやめにします。その後、新成果の公表をしますが、旧座標はどう取り扱うのか?

最近は、地理院もパラメーターを公表しており、一応変換は可能だが、これを元に境界点を復元して、現地と整合がとれるのか?

参考 能登半島地震の結果(3月17日公表)

現実問題として、境界の復元が必要なケースでは、そんなに時間が待てないケースが多いと思われるが・・・

結局、現地構造物を実測して旧座標をあてはめていくような作業になるでしょう。

この事を考えても「公共座標による境界点の管理」はほとんどメリットが無いと思いますが・・・

あまり、否定的な見解ばかり書いてると「公共座標完全否定派」と思われるといけませんので次回は公共座標のメリットを書いてみましょう。

でも、なにか、全体の動きが違う方向にいってる気がして・・・・

 

4月 1, 2008 | | コメント (5) | トラックバック (0)

2008年3月27日 (木)

オンライン申請

先日、オンライン申請にトライしました。

事前準備がかなりややこしいですね。

java プラグインのダウンロード バージョンの確認。

自己署名証明書のダウンロード フィンガープリントの確認。

バッチファイルのインストール。

この際、いわゆるDOS窓で「yes」とタイピングしなければならない。

申請ソフトのインストール。

法務省HPでIDとパスワードを取得。

ざっと、このような感じで準備完了。

ソフトを起動して「新規作成」

ここで、若干の問題あり。

フォルダーを指定する段階でとてつもなく重くなる。

CPU100%でうなりっぱなし。

ローカルに指定でなんとか動きましたが、プログラミングになんらかの問題があると見ました。

なんとか、情報を作成して、申請。

あとはそれなりに進みました。

支払いはネットバンキングでやりますが、そこらあたりは非常にスムーズです。

全体としての感想・・・

ウーン なかなかややこしい・・・・

事前準備がポイントですね。

ソフトがオンライン申請全てに対応しているのでセキュリティの壁を厚くしている関係で、いわゆる「乙号申請」(全部事項申請)に対しても同様の事前準備が必要。

ここが問題かな。

不動産情報の確認とかは非常にうまく出来ていると思うので、ちょっと残念。

次期バージョンに期待!

3月 27, 2008 不動産 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月12日 (水)

グーグルマップ 街区基準点閲覧システム完成

年末からやっていたグーグルマップによる街区基準点の閲覧システムが完成しました。

http://www.totikaoku.org/

の街区基準点配置図をクリックしてください。

ソースを公開します。

var map;

function startUp() {
map = new GMap2( document.getElementById("mymap") );
map.enableContinuousZoom();
    map.enableDoubleClickZoom();
map.setCenter( new GLatLng(34.758,134.85), 13 );
map.addControl(new GLargeMapControl());
map.addControl(new GScaleControl());
map.addControl(new GMapTypeControl());
map.addControl(new GOverviewMapControl());
var msec = (new Date()).getTime();

httpObj = GXmlHttp.create();
httpObj.open("get","json/mark1.json?cache="+msec);
httpObj.onreadystatechange = function(){
  if ((httpObj.readyState == 4) && (httpObj.status == 200))

addMarker();
          }
          httpObj.send(null);

          function addMarker(){
          map.clearOverlays();
         
        var icon1 = new GIcon();
      icon1.image ="image/marker01.gif";
      icon1.iconSize =new GSize(20,18);
      icon1.iconAnchor = new GPoint(10,18);
      icon1.infoWindowAnchor = new GPoint(10, 0);
      
       var icon2 = new GIcon();
      icon2.image ="image/marker02.gif";
      icon2.iconSize =new GSize(20,18);
      icon2.iconAnchor = new GPoint(10,18);
      icon2.infoWindowAnchor = new GPoint(10, 0);
      
    var icon3 = new GIcon();
      icon3.image ="image/marker03.gif";
      icon3.iconSize =new GSize(20,18);
      icon3.iconAnchor = new GPoint(10,18);
      icon3.infoWindowAnchor = new GPoint(10, 0);

        var icon4 = new GIcon();
      icon4.image ="image/marker04.gif";
      icon4.iconSize =new GSize(20,18);
      icon4.iconAnchor = new GPoint(10,18);
      icon4.infoWindowAnchor = new GPoint(10, 0);

          eval("var pointData = "+httpObj.responseText);
          for (var i=0; i<pointData.point.length; i++){
             var marker=makeMarker(pointData.point[i].lat, pointData.point[i].lng,pointData.point[i].htmlfile,pointData.point[i].ic);
                  
                        map.addOverlay(marker);
   
     }
}

               
         function makeMarker(lat,lng,html,icon1){
         var point = new GLatLng(lat,lng);
         var mk = new GMarker(point,icon1);

  GEvent.addListener( mk , "click", function (){
      mk.openInfoWindowHtml( html );
    });

          return mk;
   }
}

onload  = startUp;
onunload= GUnload;

以上がjavaスクリプトのファイル

{ point: [
{"lat":34.○○,"lng":134.○○,"htmlfile": "1001A<br>街区三角点<br>加古川市街区基準点測量第1地区","ic":icon2 },

]
}

以上がjson形式のデータです。

htmlは

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
  "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
  <head>
         <title>加古川 街区基準点</title>
 
          <script src="http://maps.google.com/maps?file=api&amp;v=2.67&amp;key=ここにkey"
      type="text/javascript" charset="utf-8"></script>
      
    <script type="text/javascript" src="○○/○○.js"
    charset="utf-8"></script>
<style type="text/css">
  #head {
margin-bottom: 10px;
border: 1px solid #aaa68a;
padding: 5px 10px 5px 10px;
background-color: #FFFFCC;
  }
  #breadCrumbsNavi {
   margin-bottom: 10px;
  }
  #breadCrumbsNavi a , #breadCrumbsNavi span {
   font-size: 80%;  color: #333333;
  }
  #breadCrumbsNavi a:hover {
   color: #FF9900;  text-decoration: underline;
  }
  #foot {
margin: 10px 0 10px 0;
border: 1px solid #aaa68a;
padding: 10px;
font-size: 90%;
line-height: 125%;
background-color: #FFFFCE;
  }
    </style>
  </head>
    <body BACKGROUND="  " >
  <div id="head">
  <p><strong>【加古川市】街区基準点配点図</strong>
  </p>
マークをクリックすると点名が表示されます<br>
地図を左ダブルクリックで拡大・右ダブルクリックで縮小します
 
    <div id="mymap" style="height: 600px"></div>
     <div id="foot">
    <strong>凡例</strong> <img src="image/marker01.gif">一級~三級基準点 <img src="image/marker02.gif">街区三角点 <img src="image/marker03.gif">街区多角点 <img src="image/marker04.gif">街区節点 
  </div>
  </body>
</html>

となってます。

jsonデータはエクセルでcsvを読み込んで、CONCATENATE関数で文字列を作成してテキストエディタに貼り付けました。

詳しくは、「GoogleEarth コンテンツ&アプリ作成ガイドブック」の20ページに載ってます。

こんなところです。

吹き出しから成果表や点の記を参照することも可能です。

jsonのhtmlfileの後に

<a href=¥”http://www.totikaoku.org/map/○○/○○.PDF¥”target=¥”_blank¥”>成果表</a>

(一部全角で打ってます)のタグを入れると関連づけが出来ます。

二重引用になるので¥を入れるのが秘けつです。

街区基準点データーを管理したい方は参考にしてください。

3月 12, 2008 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 7日 (金)

筆界特定9(最終)

やっと

やっと

特定できました・・・・

申請してから7ヶ月 打合せから9ヶ月かかりました・・・

以下 通知文

筆界特定書の写しの送付について

下記の筆界特定の手続きについて、筆界特定をしたので、不動産登記法第144号第1項の規定により、別添のとおり、筆界特定書の写しを送付します。

以下略

特定書はこちらの主張どおりとなっていました。

1.申請人等の主張

2.現地調査及び関係資料による事実

3.本件筆界の検討

4.以上によれば、本件筆界は、結論(筆界調査委員の意見も同旨)のとおり特定するのが相当である。

平成20年 月 日

                          ○○地方法務局

                           筆界特定登記官   ○○ ○○ 印

となりました。

やれやれです。

最後に結構時間がかかりました。

おっと、明日は登記相談の日です。

また、神経を使いますなぁ・・・・

3月 7, 2008 不動産 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月28日 (木)

Googleマップ なんとかなりました。

以前から研究していたGoogleマップなんとかしました。

Googleマップを単なるコミニュケーションツールとして考えるならば、マイマップの機能で十分だと思います。

HTMLの知識が少しあれば色々な事ができますし、メール・HPに使用して十分です。

今回トライしたのは、この地区の街区基準点をマップに表示して、吹き出しで点名を表示させるというものです。

結局、javaスクリプトを駆使しなければなりませんでした。

点数が500点以上あったので、外部にデーターをもってこなければならなかったこと。

マークの形を属性に応じて変えなければならなかったこと。

これらのことから、javaスクリプトを組んでいく作業となりました。

この中身については、色々な試行錯誤を経てたどりつきましたので、一言ではなんとも言えませんが・・・・

関連の本を4冊読んで、関連HPをググッて、1月半かかりましたので、それなりの覚悟が必要かと思います。

現在、テスト中なので公開しておりませんが、2週間後には公開できると思います。

その時にはここにリンクをはりますので、御批評お願いします。

データーを作るのに役立ったのはエクセルでした、=CONCATENATEの関数が非常に有効でした。

また、公共座標を緯度経度に変換する際に、日本の標準でしたら度分秒表示になるので、これを十進法に直すのにひと工夫が必要でした。

なお、副産物としてKMLファイルの扱いが出来るようになりました。

地図太郎という安価なGISでKMLファイルの出力ができるので、これを利用すれば、GoogleEarthで閲覧は可能です。

もちろん、このkmlファイルをマイマップでインポートしてもGoogleマップで表示は可能なのですが、仕様上200点で一区切りがなされるので、200点以上は見にくくなります。

以上、ざっとした報告です。

詳しくは、コメントでご質問していただけたらお答えします。

手慰みで、マッシュホームページの事務所所在のページをいじりました。

マッシュ・松前測量登記事務所

のアクセスをヒットしてください。

本社のページには隠れた技がいくつかあります。

それでは、次回まで・・・

2月 28, 2008 不動産 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月15日 (金)

GPS 検証結果

先日、TSで基準点測量を行った点をFKPで再度実測をかけてみました。

結果としては、単点観測では10cm以上の差(誤算ではない)がありました。

「ネットワーク型RTK-GPSを利用する公共測量作業マニュアル(案)」によれば1台準同時観測による平均計算も同時に行いました。

GDOP値は最高で1.8という衛星状態の良い時間帯でしたが、各点のベクトル較差は20mmという制限ぎりぎりの値でした。

単点観測における10cm以上という差については、与点そのもののデーターの問題もあるためなんとも言えません。

また、この地域の三角点が現在再測中であることも考えるとFKPの値の方が真値にちかいのかもしれません。

今後、三角点のデーターが出そろったところで再度検証してみたいと思います。

観測・解析を通して思ったことは、衛星の状態が観測結果を非常に左右するということ。

短時間でFIXした方が必ずしも精度が良いとは限らないこと。

ベクトル較差は思った以上に大きいこと。

論文形式にはなりませんでしたが、とりあえずの速報です。

① 単点観測の結果を用いて公共座標で表した点は、はたして世界測地系の座標と言えるのだろうか?

② 一台準同時観測で基準点測量として実用に耐えうるのだろうか?

まだまだ疑問は残ります。

2月 15, 2008 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年1月17日 (木)

GPS 投入

以前予告していましたGPS機材が昨日納入されました。

テストで事務所の周りを測定していたのですが・・・

スピーディなのは申し分なし。

精度的にどうかな?というところはあります。

今後、事務所内で検証してから実作業に入っていきます。

検証は、昨年末にTSで厳密網で解析した基準点を「作業マニュアル」にそった形でもう一度解析を行うこととします。

その結果は近日公開予定。

ちょっとした論文形式になるかも・・・・

それと・・・

googleマップのカスタマイズがんばってます。

結局「JavaScript」の理解「Google Maps API」の理解を経て

最終的に「HTML」の復習になってきました。

ややこしいですが、ここらをおさえると「KML」ファイルが扱えるようになるはずです。

もうちょっとがんばってみます。

1月 17, 2008 不動産 | | コメント (0) | トラックバック (0)