北海道と本州
楽太郎さんコメントありがとうございます。
私も、土地境界を管理する法制度は問題があると思います。
私、測量業も兼業しておりまして、現在、3級基準点20点・4級基準点40点の配点計画を職員と供に作成中です。
これは、k㎡単位の土木構造物には有効ですが、公共基準点を土地の境界管理の基準にするのは問題が多いと思います。
何年か前、登記研究で北海道の「1点1成果主義」が良い。との論文を読みましたが、私は未だに違和感をもってます。
問題点としては、
①地盤変動を考慮していない。すなわち、三角点が改測されたらどうなるのかが明確では無い。
②境界を実測するのに、高度補正・縮尺計数の概念を用いるのは・・・・・・・・高度補正は一般の方でも理解出来ると思いますが、縮尺計数は無理だと思います。
兵庫県には、Ⅴ系の原点経度が通っておりまして、そこでの縮尺計数は0.9999となります。つまり、実測100mで1㎝少なく表示しなければならない。「お宅の土地は、実測100mの間口がありますが、登記するときは99.99mなんです。」
これって、通常理解できます?
無理ですよね。実際、調査士の中でもどれだけの人が理解しているか・・・・・・・・
専門的には、ガウス・クリューゲル展開の概念がおぼろげでも解っていれば理解できると思うのですが・・・・・・・
③本当に公共基準点から実測を行うのであれば、誤差の問題をどう解決するのか登記法体系ではまったく触れられていない。
たぶん、法務局の方は「同じ基準点から測れば同じ座標になる。」と思ってらっしゃる。
しかし、現実はそうでは無いんです。現在、公共座標を使う場合はテクニックで、ある意味誤魔化してますが・・・・・
こんなものでしょうか。
北海道ではどうでしょうか?隣接する2筆で後から地積更正をする場合、同じ座標じゃなければ却下対象になるんでしょうか?
コメントいいただければ、幸いです。
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土地家屋調査士であり、宅地建物取引主任者でもある僕には「測量」という業務はとっても不思議な業務です。不動産売買にあたり、測量を依頼する人(大抵は不動産会社の担当者です)は、99%売買する土地の所有権の範囲を特定するために測量を依頼するわけですが、受託す...... 続きを読む
受信: 2007/08/17 14:38:26

コメント
御教授ありがとうございます。
私のような不動産業出身の調査士には大変勉強になります。
補正とか縮尺係数などは、調査士試験には出ませんから開業して「そういう知識が必要なんだ」と気付かされます。
北海道では、調査士は測量業者に「調査士は測量を知らない」と馬鹿にされていると思います。調査士は調査士で測量業者は「境界の意味」を知らないと優越感に?浸っているように感じます。私自身普通の住宅地を測量する上では、補正とか係数とかはあまり大きな違いを生じさせないので、適宜都合よく使用していた、つまり「目をつぶっていた」と白状せざるを得ません。
札幌の調査士も1点1成果主義を完全に信奉している人はあまりいないと思います。
今回街区基準点を設置した結果、既存の公共基準点の中に使えないものが多数混じっていたことも判明し、既存の登記の中には「使えない基準点」を与点にしたものが登記管理成果になっていたりで、結果として自分の測量結果と概ね整合していれば既存の「成果」に合わせて登記し、それ以上であれば、成果を上書きして登記するというやり方が多いと思います。
とはいえ、例えば札幌では約半分道路には公共座標が付けられていますが、公共測量の座標に併せて(スライドさせて)登記する調査士や、測量結果を直接登記する調査士や、「その人の感性?」でまちまちです。法務局も1点1成果主義は無理があると感じていますのでちゃんとした理由が説明できれば登記に案外支障はありません。
ただ、昭和60年以後の座標成果であれば、極力尊重し(参考にし)ある程度許容範囲を自覚しながら成果主義を用いているのが実情だと思います。
結局、登記を通すために、スライドをかけたりしてテクニック?を用いていますが、結局ごまかしですから不毛な気分になることがあります。
でも、きちんと考え方が整備されれば、基準点というインフラが整備されれば境界を成果という形で管理し社会で活用できる。未来はそうじゃなくてはいけない!と個人的には思うのです。そのためにどうしたらよいのか。何を唱えればよいのかを調査士は真剣に考えなくてはいけないのじゃないかと思うようになりました。
自分の土地の範囲を知るのにどうして広範囲の測量が必要なのか、どうして測量費が高いのか!こういう問いかけに5年後も同じ言い訳をしていては「調査士なんていらない!」
そういう社会が来るような気がしているのです。杞憂でしょうか。
投稿: 楽太郎 | 2007/08/16 18:07:12